2016年に始まった電力自由化は有名ですが、2017年には都市ガスも自由化されていることをご存知でしょうか。
都市ガスの自由化を知り、上手に活用すれば高い節約効果が期待できますよ!
ガスの自由化とは
電力自由化で複数の新規参入してきた電気事業者から電気を購入できるようになったのと同じく、都市ガスも複数の事業者から選んでガスを購入できるようになりました。
特定のガス会社からしか購入できなかった状況から一転、複数のガス事業者から購入できるようになったため、価格やサービス面での競争が起き、消費者にとっては選択肢が増えお得に利用できる環境が整いつつあります。
1つ注意しておきたいのが、2017年に自由化されたのは「都市ガス」ということです。都市ガス以外の種類のガスには「簡易ガス(団地ガス)」、「LPガス(プロパンガス)」がありますが、これらは元々特定の企業の独占状態ではないためこの自由化の影響は受けません。まずはご自宅のガスの種類をぜひチェックしてみてください。
✓チェック 3つのガスの種類
1. 都市ガス
ガス導管を通して各家庭にガスを届ける方式
2. 簡易ガス(団地ガス)
敷地内にガス発生設備を設置して、各家庭に供給する方式。70戸以上のマンションなどが対象。
3. LPガス(プロパンガス)
各家庭にガスボンベを設置する方式。LPガス会社がボンベを配達。
メリット
ガス自由化のメリットは大きく3つあります。
1つ目は、ガス会社を自分で選べること。節約のメリットというよりは好みの部分になりますが、自由に選べることが各事業者の競争に繋がるので、外せないメリットとなります。
2つ目は、事業者の提供する料金メニューが多様化すること。消費者にとっては嬉しいですね。
3つ目は、各家庭の使用状況に合わせて、今よりもお得な料金プランに乗り換えられる可能性があること。人数や消費量などは世帯によって様々なので、割安にプランを見つけられるかもしれません。
デメリット
デメリットらしいデメリットはあまりありませんが、公平性という点ではまだまだ課題があります。
都市ガス自由化への新規事業者の参入は、大都市圏以外では弱くなる可能性があるため、地方に住んでいると自由化の恩恵を受けられないかもしれません。
ガス自由化は始まってまだ日が浅いため、常に最新の情報を手に入れておくことが大切です。ガス事業社の変更で賢く節約するためにも、各事業者の料金プランや契約内容をよく確かめてみてくださいね。