節電意識の高まり
さて、最近では原子力発電所の問題などのため、節電への意識が高まっているといえるでしょう。
節電をすれば電気代を安く済ませることができるだけではなく、無駄なエネルギーを使わなくなるのでとっても環境にやさしいのです。
そこで今回は、ちょっとしたことでできる節電方法について紹介します。
すぐに始められる節電
誰でも今すぐに始められる節電方法、それが「待機電力をなくすこと」です。
「待機電力」って、けっこうよく耳にする言葉ですよね。
待機電力とは、電化製品のコンセントをさしっぱなしにしているときに消費される電力のことです。
その待機電力の大きさ、なかなか馬鹿になりません。
なんと、家庭で消費されている電力の約10%程度が待機電力であると考えられているのです。
10%も使っているの!?と驚かれる方も多いのではないでしょうか。
特に、AV機器や、ポット、リモコンを使用するエアコンなどの電化製品、給湯器は待機電力が大きいといわれています。
AV機器では、録画の予約やリモコンの待ちうけなどで、ポットでは保温機能のためにその待機電力が大きくなってしまうのです。
AV機器の予約は仕方がないにしても、お湯を使用する際には保温機能を利用せずに使うときに沸かす、季節はずれのエアコンのコンセントはぬいておく、などといった工夫も大切です。
そして見過ごされがちなのがガス給湯器です。ガスでお湯を沸かすのだから、電気代は関係ないんじゃ?と思いますよね。
しかし、最近のガス給湯器のほとんどが電気制御されており、給湯パネルも電気式になっています。
このようなタイプの給湯器をつけっぱなしにしておくと、一ヶ月で100円もの待機電力が消費されることもあるとか……。
かなり大きいと思いませんか?
電気式はもちろん、ガス式の給湯機器に関してもお湯を使わないときにはこまめに電源を切っておく、といった姿勢が大切です。
無駄なお湯を使わなければ、ガス代の節約にもつながってきますしね。
また、その他の家電についても、使っていないときにはこまめにコンセントをぬくようにしましょう。
電子レンジ、テレビ、コンポ、洗濯機……。
家の中にあふれている家電のコンセントをぬいてまわるだけで、ずいぶんと消費電力は変わってくるのではないでしょうか。
でも、いちいちコンセントを抜き差しするのは面倒ですよね。
そういうときには、スイッチ付きの延長コードを利用するのがよいでしょう。
スイッチをぱちんと切るだけで、待機電力の発生を防ぐことができます。
また、最新の家電は待機電力ができるだけ少なくなるように設計されているものも多くあります。
10年前の家電に比べて、最近発売された家電は待機電力が30%程度まで抑えられていると言われています。
新しく家電を購入するときには、使用時の消費電力だけではなく、待機電力についても注目してみてはいかがでしょうか?
ちょっとした工夫と手間で、待機電力を減らして見えない節約を行っていきましょう。