家計簿の重要性
あなたは家計簿をつけていますか?
家計簿をつけるのが面倒くさい、家計簿をつけてもイマイチメリットが感じられない……などと思ってはいませんでしょうか?
節約をしたいのならば、家計簿をきちんとつけることは非常に重要になってくるのです。
家計簿をつけることの最大のメリットは、お金の流れが可視化できるという点です。
どれだけの収入があったのか、どれだけの支出があったのか。
さらには品目ごとに分けて比較することで、どこにムダがあってどこに余裕があるのかが一目でわかります。
また、こまめに家計簿をつけることで、節約への意識の向上も期待できます。
一日や一週間ごとにまとめて家計簿をつけると、その日、その週の支出を知ることができ、さらには明日、来週はもう少し支出を減らしてみよう、と目標が立てやすくなります。
家計簿のつけ方
では、一般的な家計簿のつけ方について解説していきたいと思います。
まず、家計簿の最も大きい単位として、「前月繰越」「収入」「支出」「残高」があります。
「前月繰越」は前月の家計の残高を示しています。場合によっては0であることもあります。
「収入」はその月に得た収入のことです。給与所得に関しては、手取り額で考えるのがよいでしょう。
「支出」はその月に使用したお金の総額を表します。月々の貯蓄額を定額で決めている場合には、
貯蓄も支出に含めて考える場合もあります。「支出」が「収入」を上回ってしまった場合、
その月はいわゆる赤字という状態になります。
「残高」は「収入」から「支出」を引いて残った金額のこと。翌月への繰越として考える場合と、
貯蓄にまわす場合があります。
さて、家計簿をつけるにあたって最も注目されるのが「支出」。
この「支出」すなわち出費をきちんと把握することが節約への第一歩であるといえるでしょう。
支出は大きく分けて、固定費と変動費に分けることができます。
それぞれについてどのような特徴や種類があるかを確認してみましょう。
固定費
月々にかかる金額がほとんど定額のものをさします。
家賃や光熱費、水道料金、固定電話代、NHK受信料、保険代などがこれに当てはまります。
季節によって光熱費や水道料金は変動しますが、前年の同月と比較すれば大体の使用量は把握できます。
固定費は月々の出費がわかりやすいので、収入からあらかじめ固定費を引いた分の金額を把握しておくと、
予算を立てるのに役に立ちます。
変動費
食費や携帯電話使用料金、交際費や医療費などが変動費に入ります。
ときにはお祝い金などの急な出費が必要になることも。
変動費は、基本的に収入から固定費を差し引いた金額のうちに納まるように予算を立てます。
前月の各変動費を把握しておくと、予算が立てやすいでしょう。
変動費はどうしても予算がオーバーしがちです。しかし、杓子定規に「今月はここまでしか
使っちゃいけない!」などと思い込んでいては生活が立ち行かなくなってしまうことがあります。
収入から固定費を差し引いた分での生活がどうしてもままならない!という場合には、
保険代などの固定費の削減も視野に入れる必要があります。